東京都渋谷区立西原小学校

学年に関わらず、ディスレクシアチェックアプリの結果は、
こちらの見立てと合致していると感じた

データを見て、弱いところが2つ、3つあり、ディスレクシアの傾向があるという結果の子を確認したら、日常的に支援が必要だと感じているお子さんや、特別支援会議でも手厚い支援が必要だと名前が上がる子、担任から相談される子たちと一致する結果で、「この結果は信頼できるな」と感じました。全学年同じ設問だったので、低学年はディスレクシアの傾向が出やすく、高学年は傾向が出にくいのでは?と思いましたが、学力や成長の差に関わらず、5年生であっても弱い傾向がきちんと見られる結果*でした。これを一つのきっかけとして、支援の材料にすることができると思います。

*アプリの結果は、【言葉をまとまりとして読む力】【意味を結びつけて読む力】【言葉の意味を理解し、文の意味を捉えて早く読む力】に分けて、「問題なし」「やや弱い」「弱い」と3段階で傾向が出ます。

ディスレクシアは、保護者の方々にはまだまだ知られていないと思う

漢字テストで点数が低いと、まずは努力不足と考えるのが一般の保護者さんです。ディスレクシアを知っていても、すぐに自分の子がディスレクシアかもしれないと考えるところまでは結びつきません。特に、今の親世代が「書いて覚える世代」で「頑張れ!」と言われてきたという背景もあります。

学校の教職員は、ディスレクシアへの関心が高いと思います。特に若い先生方の方が、大学の教職である程度発達障害や学習障害に関しても学ぶ機会がありよく知っています。こういうアプリを使うことで、ディスレクシアの認知は広がるのではないかと感じます。また、結果を見ることで、担任の先生が、「この子は、この部分で苦労しているんだな」と、意識していくきっかけにもなると思います。

私は特別支援教室の担当ではありますが、特別支援教室に入るほどではなくても少し苦労しているという子はいます。今回の結果を見て、担任と話し「彼には、苦手な漢字に関しては、ディスレクシア専門家が考案した漢字ドリルを使おう」と、対応を切り替えるようにしています。児童理解の役に立つので、今回、アプリのテストに参加してみてよかったと思います。

学校でも家庭でも「苦手」なことや
ディスレクシアの傾向に気づく難しさはある

子どもも、読みや書きに対して、苦手だったり自分ができないのは辛いので、そのことを隠します。ちょっとおちゃらけたり、誤魔化したり、書かなくて済ませようとしてしまうことがあります。その行動の本質はなにか?苦手が隠れているのか?サボっているのか?に、気をつけて見ていかなければならないので、私たちから見ても、ディスレクシアの傾向に気づく難しさを感じることはあります。

子どもの苦手に気づいていけるように、先生たちにもディスレクシアとは何か?の基礎知識をつけてもらいたく、学校の中でディスレクシアについてユーチューブで紹介したり様々な研修をしたりしています。

保護者に「漢字が覚えにくかったり、音読で引っかかるなど、気になりますか?」と聞くことがありますが、反応はまちまちです。ディスレクシアを含む学習障害や発達障害について、なんとなくグレーゾーンかもしれないと思い、「専門機関に行ってみますか?」とやんわり案内することもありますが、保護者の中には拒否感がある場合もあります「やっぱり。気になってました!どうにも育てにくくて…」という場合もあれば、「そんなことはないです。ウチでのしつけが悪かったんです。」という方もいます。だんだんいろんな意味でディスレクシアに対する世間の理解が広がってきているので、5~10年前とはずいぶんと様相は変わってきていると思います。

アプリだから、時間内に終わり
進めない子が残ることがないのがよい

アプリを見て、このやり方はいいなと思いました。できない子が残ってしまわず、制限時間で区切られているので、次の問題へいけてサクサク進めますね。正解であろうが間違っていようが、だいたい同じ時間くらいでできるので、明らかな差が見えないというのは、担任からも「子ども同士で、誰が時間がかかっていると分からないのが良い」という話がありました。紙のテスト形式だと考え込んで進めなくなったり、最後数名残ったりすることがどうしてもあります。このディスレクシアチェックアプリなら子ども自身が抵抗なくできます。ひとクラス45分で完了*できたのも、今、コロナの影響で授業時間数が限られた中なので、短い時間内で終わるのはとても使いやすいと思います。
*10台のiPadで3セット実施して45分で完了

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